みなさん、こんにちは!サラリーマンの大樹です。
この度は、本記事をご覧いただきありがとうございます!
今回は、京都大学名誉教授である岡田温司氏が監修された、
「ビジネス教養としてのアート」について紹介いたします。
この記事は次のような人におすすめ!
- 発想を変えたいサラリーマンの人
- 正解の無いものを受け止められない人
- アート思考を知りたい人
まず、簡単に内容をまとめます。
正解がない世の中では、正解を自ら生み出さなければならない。「型にはまったもの」が通用しないからこそ、考える力と、共感を生む力が、大切である。
では、早速内容に触れていきましょう!
ビジネス教養としての、アートとは
鈴木くん。
「ビジネス教養としてのアート」と聞いて、
何を思い浮かべますか?
はい!
絵画ビジネスでしょうか?
それとも、アーティストとして売れることでしょうか?
違います!
筆者は、本書の中で、
ビジネス教養としてのアートとは、、、
「生きていく中で遭遇する、正解のないものをどう受け止めるか」を、
考えるヒントになるものだと言っております。
本記事を見られた皆様は、ビジネスマンの方が大半ではないでしょうか?
現在、VUCAの時代と言われており、先行きが不透明で、将来の予測が困難だと言われております。
※VUCA・・・Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉
常に戦うフィールドが変わり、未知への対応が必要とされるVUCAの時代では、
過去の経験や、方法論だけでは、生き抜くことができないと言われております。
予測不可能な社会では、正解は存在しません。
厳密には、行動してからでないと正解かどうかが分からないのです。
よって、これからは、
今まで以上に、「正解のないものを受け止める力」が重要になってきます。
今回の記事を通じて、
VUCAの時代を生き抜くヒントを得ていただければと思います!
VUCAの時代にて、正解のないものを受け止める力が身に付く、ヒントになる!
アートの価値について
皆さまは、このようなニュースを聞いたことはありませんか?
「〇〇の絵画、最高値更新!」
「〇〇億円で落札!」
芸術作品には、信じられない程の価格がついている事が多いですよね。
では、それらの価格は誰が決めているのでしょうか?
一般的に、世の中で売られているものには、一定の価格がつけられています。
スマートフォンや、本、食べ物など、物には、
発売時に、一定の価格が決められておりますよね。
基本的には、発売者側が、利益計算をした後、価格を決めて発売しています。
では、アート作品も発売時に価格が決められているのでしょうか?
アート作品は一般的な商品とは、価格のつけられ方が異なります。
市場で公開されたアート作品は、画家のこれまでの作品の評価などを元に、
購入者側が価格を決定しているのです。
簡単に言うと、オークション形式で価格が決まるのです。
そのため、アートの世界では、おかしな事が起きるのです。
大樹さん!
この前、中古で本を買ったのですが、新品よりも高かったです。
すでに終売しており、レアだったみたいです!
その通り!
本は、アート作品とは少し異なるかもしれませんが、
アート作品の価格が、時間とともに高くなる理由のひとつは、
希少性です。
希少性とは、その商品が、世界に少数しかなく、
所有していること自体に大きな価値が生まれると言うことです。
アート作品は、スマートフォンや、本、食べ物と異なり、
大量生産、大量消費を目的としておりません。
作者の価値観を作品に込め、共感してもらえる人に届いてほしいと思い作られています。
作品に共感する人が増えると、価値は上がっていきます。
そのため、アート作品は、新品よりも中古のほうが高いという現象が起きるのです。
ちなみに、欧米では、
アートを買うことは、社会的ステータスとも言われているようです。
日本人が、「金持ちになったらタワーマンションに住みたい!」
って言っているのと、少し似てますね!
ちょっとニュアンスが違うかもしれませんが、
ステータスを示す手段って意味では、似ていますね。
アート作品は、作品自体の希少性により時間とともに価値が高まることが多い!
価値が高くなるアートの条件
大樹さん!
時間と共に価値が上がるのであれば、
発売された作品を全て買い取って、時間が経ってから売れば、
億万長者になれますね!
鈴木くん。
世の中そんなに甘くありません。
また、希少性があれば無条件で価値が上がる。というわけでも無いのです。
今から、説明しますね!
アート作品は、希少性により価値が高まります。
しかし、価値が高まるためには、需要>供給となることが前提です。
アート作品の場合、供給量が少ないので、
希少性が働き、価値が上がっていくのです。
では、需要が高いアート作品とは、どのような作品を指すのでしょうか?
ポイントは2つです。
- 美しい作品
- コンセプトに共感できる作品
「美しさ」は分かります!
「コンセプト」って何ですか??
お!さすがです。
順番に説明しますね。
まず、美しさについて。
皆さんは、美しい作品と聞いて、何を思い浮かべますか?
例えば、サンドロ・ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」などが挙げられます。
他にも、アート作品ではないですが、iPhoneも美しさが際立つ商品ですよね。
では、コンセプトとは何でしょう?
それは、歴史や時代背景、作品に込められた思い、ストーリーになります。
皆さんは、ミケランジェロの「アダムの創造」をご存知でしょうか?
神が、最初の人類であるアダムに命を吹き込む場面を描いた作品です。
神様の周りにいる女性は、誰ですか?
いい質問ですね!
イブという説が最も多いですが、
実は、ミケランジェロは、何も明言していないのです。
「アダムの創造」は、タイトルが創造と示している通り、
アダムの誕生を描いた作品であることは間違い無いです。
しかし、それ以外の情報が出ていないため、多くの仮説が生まれております。
つまり、見た人の数だけ、仮説が生まれてくるのです。
そして、自力で仮説に辿り着いた時、アート作品に共感できるのです。
よって、アート作品の価値は、
美しさと、コンセプトへの共感により、価値が上がっていきます。
価値が上がるアート作品は、美しく、コンセプトに共感できる!
「ビジネス教養としてのアート」のススメ
今回は、アートの価値についてお話しました。
最後に、ブログでは書けていない、
本書の中身を紹介いたします!
ブログだけでも十分勉強になりました!
でも、実際に本を読むことで、
もっと理解が深まるんでしょうか?
その通り!!
今回の記事はあくまで簡単な紹介。
本には、遠く及びませんので(笑)
「ビジネス教養としてのアート」では、
アート作品の価値について述べられた後、
歴史や思想、そして、
アートに変革をもたらしたテクノロジーや技法について述べられております。
また、それぞれの章にて、
数多くのアート作品が紹介されております。
例えば、芸術テロリストと呼ばれるバンクシーが書いた「風船と少女」は、
落書きとも思える作品である一方で、13億で売れている作品でもあります。
東京都知事の小池百合子さんのこのツイートも、
当時は賛否両論でした。
あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました! 東京への贈り物かも? カバンを持っているようです。 pic.twitter.com/aPBVAq3GG3
— 小池百合子 (@ecoyuri) January 17, 2019
共感をする人もいれば、
器物破損行為に対して都知事が容認していると批判する人もいました。
アート作品は、人それぞれ見方が異なり、人の数だけ考え方が異なります。
作品の背景には、ストーリや歴史があり、思想があるからです。
現代社会は、VUCAの時代と言われ、
正解がないものを受け入れ、意思決定をし続けなければなりません。
型にはまった考え方や、ロジカルシンキングだけでは、
乗り越えられない世の中になっているのです。
是非、アートに触れる事によって、
皆さんが、少しでも、
正解の無いものを受け入れ、考える力を養えることを願っております!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
また、次の記事でお会いしましょう!
大樹さん!
今日も、ありがとうございました!
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