どうも、こんにちは!
サラリーマンの大樹です。
今回は紹介する本は、「嫌われる勇気」です。
とても有名な本なので、
聞いたことがある人が、多いのではないでしょうか?
この本は、
心理学界の三大巨匠の一人である、アルフレッド・アドラーの心理学により、
対人関係の悩みについて、具体的な方策を提示していく哲学書です。
哲学書ですか・・・
結構硬そうなイメージですが。
たしかに哲学は硬そうなイメージがありますよね。
でも、本書は、「哲学者」と「青年」の対話形式の本なので、
内容はとても分かりやすいです!
本書では、
一貫して、
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と、
述べております。
その上で、「対人関係の悩み」を、
どうすれば解決できるのか?を、具体的に提示しております。
この記事は次のような人におすすめ!
- 他人の目を気にしてしまう人
- 人間関係の悩みから解放されたい人
- 自分らしく生きたい人
まずは、簡単なまとめです。
あなたの人生は、あなたのものであり、他の人のものではないです。自分の課題と、自分の貢献感覚を満たすことだけを意識すれば、楽しい人生を送れます!
では、
早速内容に入っていきましょう!
世界はシンプルである
世界はシンプルである。
と、言われましても、
「そんなことは無い!」と言いたくなりますよね。
大樹さんも、
以前の記事で、
「世の中はVUCAの時代」で、
難しいと言っていたじゃないですか!
あらゆる技術が発達し、
過去の常識が通用しない現代社会では、
多くのことが複雑化してきております。
また、SNSの発達により、
「他人からの見え方」を気にする機会が増え、
疲れてしまっている人も多いのではないでしょうか?
本書でも
「青年」により、同じことが指摘されております。
しかし、「哲学者」は、
「世界はシンプル」だと、主張し続けております。
一体、どういうことなのでしょうか?
ここで重要になってくる考え方が、
「客観」と、「主観」です。
- 客観的な世界:周囲が意味づけすることによって、成り立つ世界。
- 主観的な世界:自ら意味づけをすることによって、成り立つ世界。
多くの人は、「客観的な世界」を感じて生きています。
周囲の人の目を気にして、
自分がやりたいことよりも、
周囲が認めてくれることを、
重視しておりませんか?
「哲学者」は、「客観的な世界」を感じて生きていることが、
間違いだと言っております。
大樹さん・・・
少し難しいです。
すみません!!
要は、他の人の目を気にして生きていることが、
間違いだと言っているようです!
では、「主観的な世界」とは、どのような世界なのでしょうか?
それは、物事に対し、あなたが意味づけをしている世界のことです。
例えば、
あなたが、バスに乗っている最中、腹痛に襲われたとします。
たまたま、席が空いたので、座ろうとしました。
しかし、その席は、「優先席」です。
周りから見ると、あなたが腹痛かは分かりません・・・
この時、あなたは、座りますか?
それとも、我慢して立ち続けますか?
僕だったら、
譲ってしまいます・・・
そうですよね。
私もそうでした。
多くの人が、譲ると思います。
本来は、優先席とは、
お年寄りや、体の不自由な人のために作られた席です。
つまり、「苦しんでいる人」が、使用するべき席なのです。
先程の例では、
あなたは腹痛に襲われている、「苦しんでいる人」です。
しかし、周囲の目を気にした結果、
「席を譲る」という選択をしたのです。
本来であれば、
「優先席」=「苦しい人が使う席」
というシンプルなことが、
自分の思い込みで複雑にしてしまっているということですね!
長くなりましたが、
世の中は、実はシンプルなのですが、
私たちが、独自の意味づけをしてしまっていることで、
より複雑に見えてしまっているのです。
よって、
重要なことは、
世の中をシンプルだと認識することです!
では、次のパートから、
どのようにすればシンプルに認識できるのか、
具体的な方法を紹介していきます!
皆さんが、独自の意味づけをしているから!主観的な、シンプルな意味づけが重要。
思考法① トラウマは、勘違い
トラウマって、
過去の嫌な経験がきっかけで、
今も辛い思いをするような、経験ですか?
そうです。
心的外傷、心の傷とも、
言われております。
読者の皆さんも、
少なからず、何かしらのトラウマを抱えているのではないでしょうか?
「昔、怖いホラー映画を見たために、夜はエレベーターに乗れない。」
「恋人にひどい扱いをされ、恋愛に積極的になれない。
たしかに、これらのトラウマは、なかなか解決されずらいですよね。
では、いつ解決されるのでしょうか?
それは、「気づいたら。」です。
たしかに!
幼い頃に牡蠣が当たってからトラウマでしたが、
先日、気づかず食べてました!
多くの場合、トラウマは自然と解決されていることが多いです。
なぜなら、
私たちは、日々成長し、変化しているからです。
では、
自らトラウマを克服するためには、何が必要なのでしょうか?
それは、私たちが、
「今のままが楽だから、過去のせいにしているだけ。」だと、
認めることです。
過去のせいにするのではなく、
「今の自分が行動できないのは、今の自分に原因がある。」と、
認めることが、
克服への第一歩ですね。
「今の自分に原因がある。」と、認識できれば、
今の自分の「何」を解決すれば良いのかが、
考えられるようになってきます。
たしかに!
原因が分かれば、
解決できますね!!
改めて、先程のトラウマの例を見てみましょう。
過去の経験に囚われるのではなく、
今の自分と向き合い、「原因」を考えることで、
トラウマという複雑な考え方から解放され、
世の中をシンプルに考えることができるようになります。
今の行動の原因は、今の自分にあると認め、解決策を考える!
思考法② 「あの人」より「自分」
本書では、
「全ての悩みは対人関係」だと言われております。
たしかに・・・
周囲からの目線など、
人間関係の悩みが多いです。
周囲からの目線もそうですが、
周囲と自分を比較し、
劣等感に悩まされることも多いですよね。
私たちは、人生が長くなればなるほど、
関わる人が増えていきます。
そのため、人間関係も複雑になり、
対人関係からもたらされる悩みが増えていきます。
では、どうすれば良いのでしょうか?
本書では、「承認欲求を捨てればOK」と説明しております。
えええーーー!
承認欲求って、
結構上位にある欲求ですよね!?
捨てられるんですか?
たしかに、承認欲求は、
「マズローの欲求5段階説」でも、
4段階目にある、上位の欲求ですね。
承認欲求は、たしかに重要な欲求です。
承認欲求があるからこそ、人は成長します。
しかし、多くの人は、承認欲求が原因で、悩まされているのではないでしょうか。
あなたが仕事を頑張る理由は何でしょう?
お金を稼ぎたいからですか?
では、なぜお金を稼ぎたいのか?
「生きるために、お金は必要だ!」と、言うでしょう。
しかし、必要以上に稼ぐことを、望んでいませんか?
はい・・・
お金がたくさんあった方が、
周りの人から「すごい!」と思ってもらえるので。
つまり、承認欲求により、
私たちは、周囲からの評価を気にするようになっているのです。
今では、SNSが発達し、
「いいね」や「コメント数」など、承認数が見えるようになっており、
認められないと価値が無いと思ってしまう人も多いですよね。
でも、
「承認欲求を捨てよ。」と言われても、
簡単では無いのですが・・・
そこで、紹介されている方法が、
「課題の分離」です。
「課題の分離」とは、
自分の課題と、他人の課題を、分離することです。
先程、鈴木くんは、
お金がたくさんあると、
周囲の人から、「すごい!」と思われる。
と、言ってしましたね。
はい!
言いました!
では、お金を稼いでも、
周囲の人から「すごい!」と、
言われなくなったら、どうしますか?
そうなると、
自分が必要な金額だけ稼げば良いと思います。
つまり、必要以上稼ぐ理由は、自分のためでは無いということです。
今回の例では、このように分離されます。
- 必要な金額だけ稼ぐ:あなたの課題の解決。
- 必要な金額以上稼ぐ:他人の課題の解決。
別の例を見てみましょう。
あなたの友人が、煙草を吸っています。
あなたは、健康のために、煙草を止めるよう提案しました。
しかし、友人は煙草を止めず、むしろ口論になりました。
ここで考えてほしいのは、
煙草は「誰の課題」なのかです。
煙草を吸って、健康を害するのは、「友人」です。
「あなた」では無いですね。
つまり、煙草は、「友人」の課題なのです。
もし、副流煙であなたが困っているのであれば、
あなたの課題ですね。
もちろん、友人の課題も解決できたら、良いとは思います。
しかし、最悪、切り捨てても良いのです。
あなたには、あなたの人生があります。
他人の人生に責任を持つ前に、
自分の人生に責任を持つべきなのです。
このように考えると、
自ずと、「自分がどうにかできる課題」を解決するようになります。
つまり、ある程度の自由を手に入れることが、
できるようになるのです。
課題の分離が必要。誰の課題か考え、他人の課題は切り捨てる!
思考法③ 自分は存在するだけで、価値がある
最後に、
自分が「世の中に存在する価値」について、
考えていきましょう。
承認欲求を捨てると、
一種の孤独感を感じてしまう瞬間があります。
「他人の課題を切り捨てる」
って、少し、冷たい印象が、
ありますよね。
ここで、本書のタイトルである、
「嫌われる勇気」が必要になるのです。
たしかに、「他人の課題を切り捨てる」と聞くと、
とても、残酷で、冷徹な印象があります。
しかし、本書では、
対人関係のゴールは、「共同体感覚」だと説明しております。
また難しい言葉が・・・
一緒にいる感覚ですか??
分かりやすく言うと、
「貢献感覚」です。
前回のパートで、
承認欲求が、私たちを苦しめていると説明しました。
そのため、承認欲求を捨てるべきだと述べました。
「共同体感覚」とは、承認を求めない、
無条件の「貢献感覚」です。
「周囲から承認はもらえていないかもしれないが、
周囲に貢献できている!」という感覚です。
つまり、
あなたは、
自分の課題を解決し、自分の貢献感覚を満たすために、行動する。
自分中心に、行動する勇気。
それが、「嫌われる勇気」なのです。
自分中心でありながら、
周囲には自然と貢献できているという自信を持つ。
そのように考える「勇気」を持つことが大切です。
「自分が存在するだけで、価値がある」
とは、
「自分が生活してるだけで、周囲に貢献できている!」
と、いうことなんですね!
自分中心の生活が、周囲に自然と貢献していると考える勇気!
いかがでしたか。
興味を持っていただけた方は、是非、
手に取ってご覧になってください!
では、また次回の記事でお会いしましょう!
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